遺品整理を自分でするか業者に頼むか|判断する5つのポイント

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遺品整理は自分ですることも業者に頼むこともできます

遺品整理を始めるとき、「家族で片付けた方が費用を抑えられるのでは」「最初から業者へ頼んだ方がよいのだろうか」と迷う方は少なくありません。

遺品整理は、必ず業者へ依頼しなければならないものではありません。家財が少なく、時間にも余裕があれば、家族で少しずつ進めることもできます。

一方、一軒家全体に家財が残っていたり、退去や売却までの期限が決まっていたりすると、自分たちだけではなかなか終わらないこともあります。

大切なのは「自分でするか、業者に頼むか」を最初から二択にしないことです。家族で行う部分と業者へ任せる部分を分ける方法もあります。まずは次の5つのポイントから考えてみましょう。

ポイント1|家財の量を家族だけで片付けられるか

最初に確認したいのは家財の量です。同じ一軒家でも、生活用品がある程度整理されている家と、長年の家具や衣類、食器などがそのまま残っている家では必要な作業量が大きく違います。

特に押し入れ、物置、納屋まである住宅では、普段見えている部屋だけで物量を判断しないようにしましょう。家の中を整理した後に納屋を開けると、工具や農機具などが大量に残っていることもあります。

自分たちで片付ける場合は、袋詰めや分別だけでなく、家具の搬出や処分先まで考える必要があります。大型家具が多ければ、一人では動かせない物も出てきます。

まず家全体を一度見て、「何部屋あるか」ではなく「どのくらいの物を外へ出さなければならないか」を確認すると判断しやすくなります。

ポイント2|片付けを終わらせる期限が決まっているか

遺品整理を自分でするか判断するときは、期限も重要です。持ち家で今後の予定が決まっていなければ、数か月かけて少しずつ整理できる場合があります。

一方、賃貸住宅の退去、家の売却、解体などが決まっている場合は、「いつか終わればよい」という進め方ができません。仕事をしながら週末だけ作業する場合、思った以上に日数がかかることがあります。

たとえば一日作業して一部屋が終わっても、次に来られるのが数週間後では、家全体の整理には長い期間が必要です。ごみの収集日や粗大ごみの予約なども考えなければなりません。

期限までの日数と、実際に家族が作業できる日数は別に考えるのがポイントです。作業日を確保できない場合は、一部または全部を業者へ依頼する選択肢も考えやすくなります。

ポイント3|実家まで何度も通える距離にあるか

実家が近くにあれば、仕事の休みや空いた時間を利用して少しずつ整理できます。しかし、県外など遠方に住んでいる場合は、片付けのたびに移動時間や交通費がかかります。

一度の帰省で終わらず、何度も往復することになれば、業者へ依頼する費用だけではなく、自分たちで整理する場合の負担も考える必要があります。

また、短い帰省期間ですべて処分しようとすると、重要書類や貴重品、思い出の品まで十分に確認できないまま作業を進めてしまう可能性があります。

家族で整理するときは、実家の片付けで捨ててはいけないもの・最初に探したい重要品を先に確認しておくと、処分前の仕分けを進めやすくなります。

遠方の場合は、家族が重要品や形見を確認し、その後の分別・搬出を依頼するという分け方も現実的です。

ポイント4|大型家具や重い家電を安全に搬出できるか

衣類や小物であれば、一人でも少しずつ運び出せます。しかし、タンス、食器棚、ベッド、冷蔵庫、洗濯機などは簡単には搬出できません。

階段がある住宅ではさらに注意が必要です。重い家具を無理に運ぶと、家族がケガをするだけでなく、壁や床を傷つける可能性もあります。

また、冷蔵庫や洗濯機などの家電は、一般的な家庭ごみと同じように処分できない物があります。大型家具についても地域ごとの処分方法や搬出方法を確認する必要があります。

「持ち上げられるか」だけではなく、「安全に屋外まで搬出して適切に処分できるか」まで考えて判断することが重要です。

ポイント5|捨てる物と売れる物を判断できるか

遺品整理では、不要な物を処分するだけでなく、買取できる物が残っていないか確認することも大切です。

家電、工具、農機具、カメラ、オーディオ、食器、贈答品などは、品物や状態によって査定対象になる場合があります。家族にとっては古くて不要な物でも、中古品として需要が残っていることがあります。

何が売れるのか分からない場合は、遺品整理で「売れるかわからない物」が出てきたときの考え方も参考にしてください。

買取を片付けと一緒に利用できれば、査定額を整理費用へ充てられる場合もあります。詳しくは遺品整理で買取を利用するときに確認したいポイントでも紹介しています。

自分たちで処分する場合でも、価値の分からない物まで最初から捨てないことがポイントです。

自分で遺品整理する方が向いているケース

家財量が少なく、片付けの期限にも余裕があり、実家へ通いやすい場合は、自分たちで整理しやすいでしょう。

家族で一つひとつ確認できるため、写真や手紙、思い出の品を時間をかけて仕分けできることもメリットです。処分する量が少なければ、自治体のごみ収集や粗大ごみなどを利用して少しずつ減らす方法もあります。

ただし、最初は少なく見えても、押し入れや収納を開けると物量が増えることがあります。作業を始める前に一度すべての部屋を確認しておきましょう。

「自分でやれば無料」と考えるのではなく、必要な日数、移動、車両、処分方法まで含めて無理なく続けられるかを考えることが大切です。

業者への依頼を検討しやすいケース

家財量が多い、期限が短い、実家が遠い、大型家具を運べないといった条件が重なる場合は、業者へ依頼するメリットが大きくなります。

特に一軒家全体や、母屋に加えて納屋・物置まで整理する場合は、分別だけでも多くの時間が必要です。家族の人数が少なければ、何度も休日を使うことになる場合もあります。

ただし、業者へ依頼する場合も「全部お任せ」にする必要はありません。家族で貴重品や形見を探した後、不要になった家財の仕分けや搬出を依頼する方法もあります。

自分たちで行う作業と依頼する作業を分けることで、費用と家族の負担の両方を調整しやすくなります。

迷ったら「全部自分でやる前提」で考えなくてよい

遺品整理を始める前は、「家族の物だから自分たちで片付けなければ」と考えることがあります。しかし、家一軒分の家財整理は、日常的な部屋の片付けとは作業量が異なります。

重要品や思い出の品を探す作業は家族で行い、重い家具の搬出や大量の家財整理は依頼するなど、途中から方法を変えても問題ありません。

反対に、最初に見積もりを取ったからといって、すべての作業を依頼しなければならないわけでもありません。物量や必要な作業を把握するために、一度相談してから家族でできる範囲を考える方法もあります。

「自分でするか業者か」ではなく、「どこまでなら自分たちで無理なくできるか」を基準にすると判断しやすくなります。

まとめ|5つのポイントを確認して無理のない方法を選ぶ

遺品整理を自分でするか業者へ依頼するか迷ったら、家財の量、期限、実家までの距離、大型家具の搬出、買取品の判断という5つのポイントを確認してみてください。

家財が少なく時間に余裕があれば、家族で少しずつ進めることもできます。一方、物量が多く期限も短い場合には、すべてを家族だけで終わらせようとすると大きな負担になります。

大切な物の確認は家族で行い、その後の搬出や整理を依頼するなど、両方を組み合わせることもできます。

家族だけでできるかどうかではなく、時間・安全・物量を考えたうえで無理なく終えられる方法を選ぶことが、遺品整理を進めるうえで大切です。

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この記事を書いた人

遺品整理ななつぼし 代表 粟野直樹

古物商許可取得、遺品整理士認定。
岩手銀行監修のもとSDGs宣言企業として活動。

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